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夫婦で一枚の遺言書を作った場合|遺言知識

夫婦など2名以上の者が一枚の遺言することを共同遺言といいます。意外と知られていないのですが自筆証書遺言の方式で作成される人の中には共同遺言を作られる方が一定数おられます。「例えば長男Aには、甲土地建物、長女Bには、預貯金のすべてを相続させる。 夫X妻Y(連名)」のような遺言書です。夫婦なのだから一枚の遺言書でできるような気がします、先日見せていただいた遺言書に共同遺言になっている事案がありました。ですが遺言は、二人以上の者が同一の証書ですることができない(民法975条)とあるように共同遺言の禁止の規定が明文にあります。ではどうして共同遺言が禁止なのかといいますと理由はいくつかありますが遺言は、本来自由な意思のもとに作られるべきという遺言自由の原則に矛盾する可能性があります。もう片方の方の遺言者の意思に引っ張られ自由な判断を阻害される可能性があるからです。
ただし共同遺言すべてが否定されるわけではなく一見したところ共同遺言としての形式になっていても、その内容からすると単独と評価できるので有効とされた判例(東京高決昭57.8.27判時1055・60)がありますがやはり無効になる可能性がありますので共同遺言は避けるのが賢明な判断だと思います。遺言書を作成されるときは夫婦それぞれ別々に作成されるのがよいと思われます。遺言書の作成でお困りの時は当所にお気軽にご相談いただければと思います。